鴻海(ホンハイ)・郭台銘会長が語った 日本企業と組む3つの理由

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鴻海(ホンハイ)・郭台銘会長が語った日本企業と組む3つの理由--EMS世界最大手が挑む難関打開の活路とは

主力の液晶事業の不振で経営危機に陥ったシャープ。そのシャープに救いの手を差し伸べたのが世界最大のEMS(電子機器受託生産サービス)・鴻海精密工業だ。シャープに巨額出資をする目的とは何か。メディア対応の少なさでも知られる郭会長が日本企業との提携について語った記事(『週刊東洋経済』2011年7月30日号掲載)をあらためて紹介する。

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EMS世界最大手の鴻海精密工業(ホンハイ)。世界各地に85カ所の生産拠点、100万人を超える従業員を抱える。2010年、鴻海は売上高で2兆台湾ドル(約5・6兆円)を超え、成長率は実に前年比62・8%増に達した。だが一方、経費も68%増と、増収率を上回った。

コスト上昇による利益縮小、そして株価下落……。60歳を迎える同社の郭台銘(テリー・ゴウ)会長にとって、おそらく今は彼の一生で最大の難関に直面している時期といえる。この厳しい状況下、郭会長は株主総会で5カ年計画を発表。「今年を準備期間にして、12年から16年まで売上高を少なくとも年15%ずつ成長させる」とブチ上げた。相次ぐ困難を、郭会長は打開できるのか。

6月に地元台湾での記者会見で郭会長が語った、日本企業との提携にかける思いを一挙掲載する--。

台湾が将来、ハイテク産業で韓国と競争することは容易ではない。韓国には国家資本があり、優れた企業があり、さらに市場がある。最も怖い相手だ。一方、台湾では政府の補助は一銭もない。だからわれわれは非常に困難である。しかし私は、困難の中で育った子どもほど、風雨に耐えられると考えている。同様に日本でも、政府が巨大な力によって産業を育てることはほとんどない。

こういった中、世界の電機産業で残るのは韓国のサムスンとLGの2社だけだろうか。それは不可能だ。ロケーションから見ても、あまりに集中しすぎている。必ず日本と台湾にも可能性がある。1番、2番でなくても、3番、4番があるではないか。

液晶パネルについて見ると、鴻海はパネルの河口に当たる。モニター、タブレットPC、テレビなど、中小型、大型を問わず、われわれには多くのパネルの生産が必要とされている。

 

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