《22時間漂流》の船「セブンアイランド愛」が引退へ…。【残り18隻】早くて快適な「ジェットフォイル」更新問題が悩ましい理由

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セブンアイランド愛
引退が発表された「セブンアイランド愛」。波が高くても運行できる(JRTTホームページより)
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東京都の離島航路を担う「東海汽船」から、ジェットフォイル「セブンアイランド愛」の引退が発表された。

この船は、昨年7月に東京・竹芝から伊豆諸島に向かう途中、不具合でコントロールが利かなくなり、乗客116人を乗せて約22時間も漂流するという事態を引き起こした。その後も修理のうえで運航を続けたものの、1980年の建造から45年が経過、老朽化の波には勝てなかったようだ。

この船とおなじタイプの「ジェットフォイル」は、独自の技術で圧倒的なスビードを誇り、「海面をジェット機のように飛ぶ船」として知られる。去り行く「セブンアイランド愛」を惜しむとともに、船会社や自治体が頭を悩ませる「ジェットフォイル置き換え事情」を探ってみよう。

ジェットフォイルは「ほぼ飛行機」!圧倒的に速くて快適なワケ

ジェットフォイルの最大の強みは「速さ」だ。

「セブンアイランド愛」が就航していた東京・竹芝~大島・利島などへの所要時間は、いずれも通常の大型フェリーの1/3程度。神津島などは最大で、7時間近い時間短縮(フェリー9時間55分、ジェットフォイル3時間5分)が可能となっている。

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