レンタルWi-Fi不要の海外eSIM「トリファ」が急成長。日本語サポートで国内1位。2034年には40兆円市場へ

海外旅行でレンタルWi-Fiを借りる時代は終わりを迎えようとしている。スマートフォンに内蔵されたeSIMをアプリで設定すれば、現地到着後すぐにネットにつながる。この市場は2034年には約40兆円規模に達すると予測されており、日本発のスタートアップが独自の戦略で攻め込んでいる。
海外旅行向けeSIMアプリ「トリファ」を展開する株式会社トリファが7月14日、都内で事業戦略発表会を開催した。2020年の創業から約5年、国内の海外eSIMアプリとしてApp Store・Google Playでダウンロード数1位を獲得した同社が、初のテレビCM放映を契機に本格的な市場拡大に乗り出す。代表取締役の嘉名雅俊氏は「eSIMを海外旅行の便利アイテムから、旅の当たり前にしたい」と意気込みを語った。

海外旅行向けeSIM市場、2034年には40兆円規模へ
eSIMとは、スマートフォンに内蔵された電子的なSIMのことだ。SIMとは携帯電話の契約者情報を記録したチップで、従来は物理的なカードとして端末に挿入していた。eSIMはこれを電子化したもので、物理的なカードの差し替えを必要とせず、アプリを使ってSIMの情報をダウンロードして通信事業者を切り替えることができる。海外旅行においては、日本にいる間にアプリで渡航先のプランを購入しておけば、現地到着と同時に自動的に現地回線に接続される。普段日本で使っているスマホをそのまま使うので、充電や持ち運びの心配もない。

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