後々になって大きな問題が表面化する…「終活」を一人で全部しようとする人の"落とし穴"

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また遺言書とは別に、「口から食事ができなくなった場合の延命治療は望まない」「できるだけ痛みを和らげる緩和ケアを希望する」といった医療や介護についての希望をエンディングノートに記載し、大輔さんと共有したのです。

こうした事前の準備のおかげで、加藤さんが軽度の認知症を発症し施設入所が必要になったとき、大輔さんはスムーズに必要な手続きを進めることができました。

遠方の親戚からは「事前に本人の意向が明確だったので、異論はない」と理解を得られたといいます。現在、本人は施設での生活を安心して送っており、大輔さんも責任を持って見守りを続けることができています。

親子終活の3つの利点とは?

皆さんのなかには、親子終活は一般的な終活と比べて、どんな利点があるのだろうかと感じている人もいらっしゃるかもしれません。

親子終活の3つの利点をご説明します。

1つ目は、遺産整理を想定通りに進められる点です。

親子で事前に話し合い、遺品や財産の価値や想いを共有しておくことで、相続や整理のときに親の意向が正しく反映され、希望通りの形で引き継ぎや処分が行われるのです。結果として、親の大切にしてきた物や想いが無駄にならずに、家族の納得感も得られます。

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