デスクワーク中は積極的な"貧乏ゆすり"が心と体を守る! 最新研究でわかった「くよくよしたときの簡単アクション」

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実験では、参加者に1週間、1日10分程度のマインドフルネス・ウオーキングを続けてもらい、日々のさまざまな時間帯での気分の変化を調査しました。

その結果、実験前よりも気持ちが穏やかに整い、落ち込みや不安のレベルが軽減されたことがわかりました。

マインドフルネスというと難しそうに感じるかもしれませんが、やることはとてもシンプル。歩いているときの自分の感覚に意識を向けてみる。それだけで、頭のなかのざわざわが少しずつ落ち着いてくるのがわかるはずです。

緑の多いところや水辺など、自然の多いところではさらに効果的ですが、ふだんの通勤経路でも効果は十分! もやもやしたときこそイヤホンをはずし、スマホをポケットにしまって、歩くことを味わってみましょう。

神社を見かけたらちょっと寄り道

米国ミシガン大学のニール・クラウスは15年にわたる大規模調査を通じて、信仰や宗教的行動と心の健康の関係を研究しました。その結果、「日ごろから感謝の気持ちをあらわす習慣がある人」は、うつの症状が少なく、気持ちの安定度も高い傾向があることがわかりました。

さらに、こうした人の多くが、教会に通う習慣を持っていたことから、祈りのなかで自然と感謝を口にすることが、気持ちを前向きに整える力になっている、と考察しています。

日本でも、有名な企業の社屋に神社が祀られていたり、神棚が設けられていたりするのはよく知られた話。信仰の有無に関係なく、心を整える“よりどころ”があることは、心の健康や、成功を引き寄せるマインドセットづくりにもつながるのです。

近所の神社やお寺にお参りしたり、旅先でその土地の神社を訪ねたりするのもおすすめ。お参りの所作には、背すじを伸ばし、静かに呼吸をする動作が含まれています。丁寧にお参りすれば、それだけで心が整っていくのを感じられるでしょう。

神社では、お願いするだけでなく、「元気に過ごせています」「見守ってくださり、ありがとうございます」と感謝を伝えることも忘れずに。静かなひとときのなかで、また頑張ろうという気持ちがわいてくるはずです。

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内藤 誼人 心理学者、立正大学客員教授、アンギルド代表取締役社長

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ないとう よしひと / Yoshihito Naito

心理学者。有限会社アンギルド代表取締役社長。立正大学客員教授。

慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。世界の最新心理学研究結果をエビデンスに、ストレスを軽減し、生きていく元気が生まれるヒントやアクションを提案し続ける心理学系アクティビスト。

趣味は釣りとガーデニング。

著書は『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)、『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3 時間でわかる本』(明日香出版社)など200冊を超え、ロングセラーやベストセラーも多い。

公式X https://x.com/naitouyoshihito

YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@naitouyoshihito

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