デスクワーク中は積極的な"貧乏ゆすり"が心と体を守る! 最新研究でわかった「くよくよしたときの簡単アクション」

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実は、デスクワーク中には、むしろ積極的に貧乏ゆすりをしたほうがいいという、興味深い研究結果もあるのです。

英国ロンドン大学のガレス・ハガー=ジョンソンは、イギリスの中高年女性1万名以上を対象に、座る時間の長さと、日常的に「そわそわ動く(貧乏ゆすり)」頻度の関係を分析しました。

12年後に追跡調査をしたところ、1日に7時間以上座って仕事をしている人は、5時間以下の人に比べて約30%も死亡リスクが高いことが判明しました。ところが、貧乏ゆすりなどでそわそわ動いていた人には、そのリスクが見られなかったのです。

座りっぱなしの姿勢では、下半身の血流が滞り、代謝も落ちやすくなります。こまめに休憩をとれればよいのですが、忙しいときにはそうもいきません。

そこで注目されるのが、貧乏ゆすりというわけです。貧乏ゆすりで血行がよくなれば脳にも酸素が届いて集中力や作業効率もアップ! とくに座りっぱなしになりがちな人ほど、足を小さく動かしてみてください。ちょっとした動きでも、体はきちんと反応してくれます。

ただし、ほかの人がいる空間での貧乏ゆすりは不快感を与える懸念があるのでNG。リモートワーク中などに限るのがおすすめです。

歩くこと自体を楽しんで気分を晴れやかに

「ウオーキングが体にいいのは知っているけれど、家の近所なんて歩いてもつまらない」と思っていませんか?

実は、目的地がなくても、ただ歩くことに集中するだけで気分が整う、という研究があります。

オランダのエラスムス大学のリンクス・ゴティンクは、「マインドフルネス・ウオーキング」の効果を調べました。これは、「足の裏の感覚」「呼吸のリズム」「顔をなでる風」など、五感に注意を向けながら歩く方法です。

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