一般的な産業用ロボットなどと異なり、ヒト型ロボットには(人間との)双方向のコミュニケーション能力や柔軟な運動能力が求められる。そのカギを握るのがアルゴリズムや機械構造の設計であり、両分野のエンジニアの求人が突出する理由はそこにある。

智聯招聘のレポートによれば、ヒト型ロボットのアルゴリズム系エンジニアに対する1〜5月の求人件数は前年同期比の約5.8倍、機械構造系エンジニアの求人件数は同約3.4倍に増加した。
賃金のオファーも上昇
採用競争の過熱とともに、賃金の提示額も上昇している。ヒト型ロボットのアルゴリズム系エンジニアに対する募集企業のオファーは月額平均3万1512元(約63万円)、機械構造系エンジニアは同2万2264元(約45万円)と、ロボット業界全体のエンジニアの平均水準を大きく上回る。

なお、アルゴリズム系エンジニアの求人件数を地域別に見ると、北京市、広東省深圳市、上海市の多さが目立つ。これら3都市のうち、北京と上海ではIT・インターネット関連企業、深圳では自動車関連企業の採用意欲が旺盛だ。
上位3都市以外の求人件数は、ロボット産業が近年急速に成長している江蘇省南京市が第4位、湖南省長沙市が第5位、浙江省杭州市が第6位にそれぞれ入った。
(財新記者:馬世雯、湯涵鈺)
※原文の配信は6月17日
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