6月24日からiPhoneのウォレットアプリにマイナンバーカードが設定可能に。Android版より多機能で高セキュリティな仕様とは
iPhoneのウォレットアプリは、物理的な財布の代替として利用できるように設計されており、これまで、クレジットカード、デビットカード、交通系カード、イベントのチケット、ロイヤルティメンバーシップ系のカードなどが収納できるようになっている。日本では、2016年にクレジットカードが使えるようになり、その少し後にSuicaが格納できるようになったことはご記憶の方も多いと思う。
ウォレットに格納されたデータは、iPhoneのセキュアエンクレーブという超高セキュリティなチップに内蔵される。このチップはFace IDやTouch IDと直結されており、内容は常時暗号化されている。生体認証がなければ分解して取り出しても、中のデータは読み出せない仕組みになっている。
そういう意味では、目視での顔の確認や、パスワードでしか守られていないプラスチックのマイナンバーカードより、iPhoneに格納したマイナンバーカードの方が、高セキュリティだといえる。
ちなみに、iPhoneのウォレットに身分証明書が取り込めるようになるのは、アメリカ国外では初とのこと。
iPhoneのマイナンバーカードを使い始める方法
iPhoneのマイナンバーカードを使い始めるためには、iPhoneと、マイナンバーカードと、券面入力用暗証番号(数字4桁)、署名用パスワード(英数字6~16文字)を用意する必要がある。もちろん、これができるようになるのは6月24日の機能公開以降だ。

まず、マイナポータルアプリを最新バージョンにアップデートし、『マイナンバーカードを追加する』というボタンをタップする。
次に、自身の顔を見せるためにアプリの指示に従って、いくつかの向きから顔写真を撮影する。これをあとでマイナンバーカードに内蔵されている顔写真データと照合するというわけだ。
そして、本人認証のために券面入力用暗証番号、署名用パスワードを入力し、最後に物理的なマイナンバーカードを指示に従ってNFCで読み込む。
最後にiPhone上で暗証番号とパスワードを設定する。これは、シンプルにするために先に入力したマインバーカードのパスワードと同じにすることもできる。
これで、iPhoneのマイナンバーカードが使えるようになる。
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