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新型RAV4に搭載された「アリーン」の正体とは?

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クルマはこれまで、機能ごとに開発されてきた。新型RAV4では機能を大きく4つの「ドメイン」に分けたのも注目点。

「先進運転支援」「コクピット」「ボディ」それに「パワートレイン」だ。

トヨタがイメージするアリーンを使ったSDV(ソフトウェア定義車両)の技術進化(トヨタ自動車の資料より)

アプリとハードウェアのあいだに「ミドルウェア」が介在して、コンピューターの基本的な制御を司るOS(オペレーティングシステム)と、特定の機能をもつアプリケーションの提携が円滑に行われる働きをする。

新型RAV4では、4つのドメインごとに開発を行い、先進運転支援とコクピットでは、ミドルウェアの代わりにアリーンを使う。

スケーラブルなプラットフォームとして

アリーンの構成要素は3つ。

・Arene SDK(ソフトウェア開発キット)
・Arene Tools(ソフトウェア検証ツール)
・Arene Data(データ収集プラットフォーム)

トヨタではこの先、先進運転支援に始まる4つのドメインすべてで、ミドルウェアでなくアリーンをベースにしたソフトウェア搭載を計画しているという。

ドメイン個別でなく、中央集約型としてソフトウェア開発を進め、それによってソフトウェア開発のスピードを上げていくのだ。

これまではハードウェアとソフトウェアを含めたシステムが複雑にからみ合い、それらが相互依存していたため、機能を車種ごとに開発せざるをえなかった。

Arene SDKは、構成部品をモジュール化することで、複数車種に展開が可能になるという。

アリーンをベースにさまざまなソフトウェアが開発されるという模式図(トヨタ自動車の資料より)

「自動運転でいうと、将来的にレベル2以上の技術を載せられるプラットフォームでもあります」と、隈部CEO。

「アリーンは高額車のための高額なプラットフォームなのか?」という質問も、記者会見では飛び出した。

それに対しての答えは、「アリーンはスケーラブル、つまり車両に合わせて展開できます」というものだった。

アリーン搭載の最初にRAV4が選ばれた理由を尋ねると、皿田センター長は「世界180の国と地域で販売しており、その市場特有の多様なニーズが求められているため」と回答。

「アリーンによって、必要なアプリを迅速に開発できるようになります」という。

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