"自然と力まず"に生きている姿を真似てみる…ネコに学ぶ「自分の心を疲弊させない」考え方

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【決めつける前に自問して】

事実と思い込みが違うということは、誰でもわかります。ところが、いざ現実の場面でこの2つを切り分けようとすると、結構難しいものです。そしてこの2つが切り分けられないと、必要のないことで怒りを感じてしまうので困ったものです。

たとえば、ここにお母さんがいます。お母さんは、子どもが隠しごとをしていたことにショックを受け、子どもに「なんで隠しごとなんてしていたの!?」と怒ります。ところが、子どもにしてみれば隠しごとなんてしたつもりはまったくなかったので、怒られることにとても不満を感じています。

ここでの事実は、子どもはお母さんにまだ言っていなかっただけで、お母さん側からすればまだ知らなかっただけでした。それをお母さんは隠しごとがあったと思い込んでしまったのでした。

自分が事実と疑っていないことが思い込みだった、ということが実はよくあることを忘れないでおきましょう。これって事実? 自分の思い込み? と自分に質問する習慣を身につけましょう。

(出所:『そんなに怒らニャくてもいいんだよ ネコと学ぶ心が軽くなる方法』より)

わざわざ「不得意なこと」をやらなくてもいい

【何かができなかったとしても、あなたの価値は変わらない】

人にはできること、できないことがあります。得意なこともあれば、不得意なこともあります。ネコは不得意なことをわざわざやりません。やる理由がないですし、それが自然なことだからです。

ところが、人はできないことをどうにかがんばってやろうとします。そして、がんばることが人として当然のこと、正しいことのように考えています。

もちろん、何かに挑戦することはとても尊いことです。でもできないことをやろうとして、できなくてイライラしたり、できない自分を情けないと思うようであれば、それは正しいことなのでしょうか。

むしろ、自分をやたらと苦しめているだけで、何もいいことはありません。何かができなかったとしても、それであなたの価値が変わることはありません。

できないことはできないと、いっそ手放してしまうのも、ひとつの選択肢です。そして、その選択肢はきっと心を軽くしてくれるでしょう。天気は自分の力では変えられません。そんなことは知っている? はたから見ると、天気を変えようとしているように見えることがあるかもしれませんよ。

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