社員は全員反対に回ったが・・・ロングセラー「ぽぽちゃん」生産終了決めた玩具メーカーが挑む大変革 3年越しで生まれた“執念の新商品”とは?

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調査を通じて、1歳前後の子供が好きな大きさや形、重さ、質感は世界で共通していることが判明した。

日本だったらうがい薬、海外ならビタミン剤の容器といったシンプルな棒状のものは、子供たちが大好きな形の1つ。チップスターやプリングルズの容器には手を突っこみ、ゴミ箱やポップコーンバケットは頭にかぶる。ワンキュリオシティは、こうした子供が好きなものを抽象化して凝縮した玩具だ。子供は短時間で集中力が切れてしまいがちだが、ワンキュリオシティは1時間でも遊び続けるという。

玩具業界に新風を吹かせられるか

子供たちがワンキュリオシティを体験できるイベントを企画・開催する一方で、ピープルの認知度を高めるブランディングも積極化している。購入者である親に向けて、商品の魅力をどう伝えるかはぽぽちゃんでも苦悩した点だ。

「乳幼児期はすぐに卒業してしまうことから、これまではコーポレートブランディングを積極的にしてこなかったが、『ピープルの玩具は間違いなく子供たちが遊ぶ』という認識を定着させたい」(桐渕氏)

少子化の中で守りに徹している乳幼児向けの玩具業界において、子供の好奇心を追求する執念で、玩具業界に新しい風を吹かせられるか。成果はこれから見えてくる。

ポポちゃん終了宣言から社内で理解を得るまでの経緯や、新商品の価格・販売戦略について触れた本記事の詳報版は、東洋経済オンライン有料版記事「衝撃の「ぽぽちゃん」撤退からもうすぐ2年・・・老舗玩具メーカーの“その後” 社員全員が反対、看板商品を捨てて挑んだ「大プロジェクト」の中身」でご覧いただけます。
田中 理瑛 東洋経済 記者

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たなか りえ / Rie Tanaka

北海道生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ゲーム・玩具、コンテンツ、コンサル業界を担当。以前の担当は工作機械・産業用ロボット、医療機器、食品など。趣味は東洋武術。

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