「紙の時刻表のプロ」は経路検索アプリをどう使う? ナビタイムが考えた「鉄道ファン向け新機能」とは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

経路検索機能のように区間ごとの運賃や特急料金も表示されるので、交通費の比較にも役立つ。

「2025年2月には移動・路線機能をリリースしました。こちらは位置情報から徒歩で移動したのか、鉄道なのか、バスなのか、車なのかといったことを自動判定して、鉄道と判定したものは乗車区間を記録するというものです。簡単に言えば、乗った鉄道路線がマップ上に表示されるという機能です」

といった感じで、鉄道旅行が趣味の人にとっては計画から乗車記録まで、さまざまな面でサポートをしてくれるありがたい機能だが、時刻表好きとしては気になるところも。

掲示板のようなものがあれば……

まずは、自動ルート検索が利用できないこと。バス路線など鉄道以外の交通機関の時刻情報が充実しているナビタイムは、検索すると「そんなルートがあるの!?」といったことが多々ある。最短ルート、最速ルートを調べるという機能と、あちこち寄り道する機能は、相反する面もあるので仕方のないことではあるが、驚きのルートが提示される自動ルート検索の機能は良い形でオリジナルルート機能に取り込んでいただきたいのだ。

難しいようであれば掲示板のようなものを開設していただけたらありがたい。作成したルートを掲示板に出し、それを見たほかのユーザーが「こういうルートもあるよ」とブラッシュアップしたルートを出す。そんなやりとりができる場があれば、掲示板に出した人は効率の良いルートを発見でき、他人のブラッシュアップルートを考えるような時刻表好きは旅行に出かけられなくても旅に出た気分になれる。お互いにとって得な関係が構築されるのではないか。

とはいえ、スマホで乗り継ぎルートがスムーズに作成できて、旅行中も行程表を確認できるオリジナルルートは鉄道旅行をはじめとした国内旅行に今後活用されることが増えそうな機能。現在の機能はどう進化をしていくのか。また、どんな新しい機能が加わっていくのか。今後のアップデートに期待したい。

渡辺 雅史 時刻表探検家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

わたなべ まさし / Masashi Watanabe

1975年生まれ。フリーライターとして、週刊誌や月刊誌で記事を執筆するほか、テレビやラジオ番組の構成にも携わる。2009年、国内の鉄道に完乗。時刻表の誌面に載っている"変な列車"や"味のある列車"を探すことをライフワークとしている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事