窪田:「近視にならないようにもっと外に出よう!」と。

柿島:私自身、網膜剥離になったことで、いかに目が大切かを実感しています。子どものうちから近視にならないような対策をして、目を大事にしてほしいと心から願っています。
網膜剥離の怖さを知り、近視を予防してほしい
窪田:1979年の文部科学省の調査によると、視力が1.0未満の小学生は17.9%でした。今から45年前の数字ですから、当時の小学生は今、中年になり、網膜剥離や緑内障といった眼疾患になりやすい年代に差し掛かっています。
今の小学生は近視の有病率が4割弱とさらに上がっていますから、子どもたちの将来を考えると、眼科医としてとても心配です。
柿島:今の子どもたちが大人になる頃には、もっと目の病気になる人が増えてしまうのでしょうか?
窪田:それはもう間違いなく増えますね。このまま何も対策をしなければ、50年後には今より眼疾患になる人が着実に増えます。
柿島:私が網膜剥離になったのが2年前、57歳の時だったので、それも子どもの頃からの近視の影響があったということですよね。
窪田:実は柿島さんのようにもともと強度の近視がある方だと、網膜剥離になる可能性が高まることが分かっています。

柿島:私は網膜剥離の手術をした後、家族の顔が「ひょっとこ」のように見えていた時期があって。顔が見えないことがこんなにつらいんだなと感じました。今は見えるようになりましたが、そうした経験を通して、目の大切さを、これまで以上に実感しています。だからこそ、子どもたちには近視を予防して、目を大事にしてほしいと思います。
窪田:柿島さん、今回は全4回にわたってつらかったご自身の疾患についてお話ししていただき、ありがとうございました。「スイヘイリーベ ~魔法の呪文~」のニューバージョンの映像が収録されたDVDが先日発売されたとのこと、私もチェックしますね!
(構成:安藤梢)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら