
昨年Xで話題となり、ECサイトで売り切れが続出した受験生お役立ちソングの制作秘話を聞いた(柿島氏<右>の写真は本人提供、窪田氏の写真は撮影:梅谷 秀司)
「近視になってもメガネをかければいい」と思っている人は少なくないが、実は近視は将来的に失明につながる眼疾患の発症リスクを高める、危険な疾患なのである。しかし、身近に眼疾患の経験者がいなければ、その実感が湧かない人がほとんどではないだろうか。
『近視は病気です』の著者であり、近視の予防を呼びかける眼科医である窪田良氏の対談企画。今回は、NHK Eテレで放映されたアニメのテーマソングの作曲者としても知られる、シンガーソングライターの柿島伸次さんをお招きし、幼少期に近視になり、50代で網膜剥離を発症したリアルな体験談を語っていただいた。
第4回は、YouTubeで視聴回数が1100万回を超える「スイヘイリーベ ~魔法の呪文~」など、次々にヒットソングを生み出す柿島さんの創作の原点を聞く。
周期表を暗記できる「お役立ちソング」が話題に
窪田:柿島さんはNHK Eテレのテレビアニメ「はなかっぱ」のエンディングテーマや、探究学舎とのコラボ曲「BUSHO BUSHO-BU ~戦国武将のうた~」「ぼくたちは生きている ~人体のうた~」などを作詞作曲されていて、子どもたちだけでなく親御さんにも、ものすごい人気ですよね。そもそも子どもに向けた楽曲を作り始めたきっかけは何だったのですか?
柿島:最初はNHKの「エレメントハンター」というアニメの楽曲コンペがきっかけでした。もう10年以上前になります。アニメの内容について聞くと、「元素が出てくる」と。自由に作っていいと言われていたので、どんな歌詞にしようかなと考えていたら、ある時、ふと周期表が目に留まって。
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