大阪・中之島で「歴史的建築と北欧の美食」に心惹かれる水辺散歩を “水都大阪”の魅力がぎゅっと詰まった街 【写真多数】
北欧の人たちにとっては手を伸ばせばそばにある、そんな日常の料理なのだそう。私たち日本人にはあまりなじみがないかもしれない。オープン前にスタッフはデンマークまで足をのばし、あの店、この店、とそれぞれの店が放つスモーブローの個性を味わった。
「デンマークのスモーブローの食感は、日本人が普段口にするパンとは少し異なります。ざらりと重みのある質感のパンで、粉の食感が残るパンですね」(岩井さん)
より日本人が食しやすいようになめらかな粒度、ふわりと小麦が香る配合にて専用のパンを製造。毎日提供している。

名物スモーブローは「獣医さんの夜食」と、色鮮やかなエビとゆで卵をふんわりと並べた「魚介のスモーブロー」。実際にどちらもデンマークで食されているメニューだ。獣医の夜食、なんとも気になるネーミングのメニューだが、ローストビーフにレバーパテ、玉ねぎやスプラウトを用いた、見た目も味わいもみっちり肉肉しい一品だ。
その名の通り獣医さんが長時間の夜勤をこなせるように、体力をつけるためにこのメニューが生まれたと言われている(諸説あり)。


カフェのもう1つのおすすめメニューはスイーツ。旬果をふんだんに使用したこんもりと愛らしいパフェが人気だ。
パティシエが季節ごとにオリジナルメニューを作り上げる。15時のお茶どきになるとデザートを囲み、談笑する人たちの姿がそこかしこで見られる。一方、図書を片手に一人で過ごす姿もある。図書館帰りにそのまま読書なのだろうか。対面には欧米人夫婦の姿。旅の途中に立ち寄っているのかもしれない。

「欧米人に限らず、アジア各国など海外のあらゆる地域からの客が絶えない」と岩井さんは言う。どんな人の日々にもなじむ中之島図書館。旅の途中のひとときの休息スポットとして、大阪人の日常を味わってもらいたい。
なお、中之島には国立国際美術館、大阪中之島美術館、こども本の森 中之島などアートや読書を楽しむスポットがあるので、あわせて巡るのもおすすめだ。
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