上位7社が増益幅「1000億円超」! 2025年度に大幅営業増益を計画している3月期企業ランキング《増益率トップ250社》+《増益幅トップ250社》

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「増益幅」ランキングで1位となったのはENEOSホールディングス。営業利益は2024年度の1060億円から2025年度は3600億円まで改善する計画だ(写真:編集部撮影)

株式市場の上値が重い。日々の上げ下げにはさまざまな要因が潜んでいるが、その底流にあるのはアメリカのドナルド・トランプ大統領の政策の先行き不透明感だろう。とくに関税政策は日本企業にとっても影響が大きく、展開次第ではアメリカへの輸出比率の高い産業や企業は業績を下押しされる可能性もある。

2025年度の業績について、3月期決算の上場企業はどのように見通しているのだろうか。5月20日までに一巡した各社の2025年度の業績計画のうち、「本業の儲け」を示す営業利益に着目して、2024年度に対する「増益率」と「増益幅」の高い企業をそれぞれ250社抽出し、ランキングにまとめた。

「情報・通信」「化学」の好調が目立つ

「増益率」でトップだったのは、遊技機メーカーのサン電子だ。2024年度は遊技機部品の出荷数量の減少や円安に伴う原材料費の高騰によって営業利益が100万円まで落ち込んだが、2025年度は13億8500万円まで急回復する計画を描く。

「増益幅」の首位は、石油元売り大手のENEOSホールディングス。2024年度は原油価格の下落に伴うマイナスのタイムラグやのれんの減損損失によって営業利益が1060億円まで減少したが、2025年度はのれん減損の反転や海運事業の売却益などにより3600億円まで改善する計画だ。

「増益率」のランキングでは、上位14社が増益率1000%超、上位100社が同100%超だった。業種別では、「サービス業」が32社で最多、「情報・通信」が23社でこれに続き、「化学」が22社で3番目に多かった。

「増益幅」のランキングでは、上位7社までが増益幅1000億円超、上位58社までが同100億円超となった。業種別では、「電気機器」が24社でトップ、僅差の23社で「情報・通信」が2番手、「化学」が21社で3番手だった。

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