無印良品が旧小学校を宿泊施設に! 遊休不動産を活用して地域の暮らしを体験できる「MUJI BASE」 千葉「MUJI BASE OIKAWA」レポート

地域に眠る遊休不動産を活用し、その土地に根差した文化や暮らしの知恵、体験価値を活かす――。そんな新たな取り組みとして、無印良品を展開する株式会社良品計画が始めたのが「MUJI BASE」です。
そのひとつが、2024年10月に千葉県夷隅郡大多喜町にオープンした「MUJI BASE OIKAWA」。廃校となった旧老川小学校をリノベーションし、地域の風土を体感できる宿泊施設として生まれ変わりました。今回はこの事例を通して、MUJI BASEのコンセプトと取り組みの魅力に迫ります。
教室をリノベーションした宿泊施設
MUJI BASE OIKAWAは、坂道をのぼった小高い丘の上にあります。
千葉県建築文化賞を受賞したという、一見すると小学校らしくないモダンな建物ですが、「老川小学校」と書かれた門柱や石碑が、かつての面影を残しています。
迎えてくれたのは、MUJI BASE OIKAWAの支配人を務める野村俊介(のむら・しゅんすけ)さん。館内を案内してもらいながら、経緯を伺いました。

良品計画が展開する「MUJI BASE」は、地域に根差した文化や暮らしの体験を通じて、旅の中に“日常”の心地よさを取り戻すことを目指すプロジェクトです。地域の遊休不動産を活用し、その土地ならではの魅力を伝える拠点として運営されています。