無印良品が旧小学校を宿泊施設に! 遊休不動産を活用して地域の暮らしを体験できる「MUJI BASE」 千葉「MUJI BASE OIKAWA」レポート

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プロジェクトの第一弾として、2023年8月1日に千葉県鴨川市に「MUJI BASE KAMOGAWA」がオープンし、続けて、2024年4月26日に香川県豊島に「MUJI BASE TESHIMA」がオープンしました。

それぞれに特色があるMUJI BASE

「鴨川では、酪農や農業が盛んですが、その魅力が十分に知られていない現状があります。実は、鴨川は日本の酪農発祥の地でもあるんです。宿泊を通じて、そうした地域の産業や文化を体験していただく機会を提供できればと考えています」(廣川さん)

MUJI BASE KAMOGAWAの象徴的な特徴の1つが、皆で集えるキッチンです。玄関を入ると、広い土間とキッチンダイニングが広がっており、共に食事を楽しむことで、自然な交流が生まれる空間となっています。

MUJI BASE KAMOGAWA
MUJI BASE KAMOGAWA(画像提供/良品計画)
古民家の調度品と無印良品の家具や什器(じゅうき)の組み合わせが素敵。米どころとしても知られ、ここでは、地元で採れた食材を使って食事を楽しむことができる(追加オプションプラン)(画像提供/良品計画)

一方、豊島では、瀬戸内国際芸術祭の影響もあり、アートに関心の高い方々が多く訪れます。

「この場所は少し特殊で、もともと瀬戸内国際芸術祭の際に、古い民家を真っ白なパビリオンのように改修し、アート作品の一部としてリノベーションされた建物です。そのため、他の拠点とは異なり、アートの要素が色濃く残る空間になっています。

ここに宿泊される方々は、アートに高い関心をお持ちの方や、文化的な感度の高い方が多いですね。海外からの観光客の割合も比較的高く、通常、二泊三日で滞在される方が多いです」(廣川さん)

MUJI BASE TESIMA
MUJI BASE TESIMA(画像提供/良品計画)

MUJI BASE TESHIMAのインテリアは、無印良品が展開するインテリアブランドIDÉEが手掛けています。滞在中に使用する器は、豊島周辺の瀬戸内地域で活動する現代作家の作品がセレクトされています。これらの器を通じて、地域の文化やクラフトマンシップを感じることができます。

日本の美意識や見立てをテーマに、日本のヴィンテージ家具やモダンデザインのインテリア、日本のアーティストによる作品がコーディネートされている(画像提供/良品計画)

良品計画では、今後、別の地域でも『自分の家のような心地よさ』を感じられる場所をつくることを目指しています。日本各地にそういった場所があったら、どのようなライフスタイルが生まれるのか……全国のMUJI BASEを訪ね、自分の変化を感じてみたくなりました。

●取材協力
MUJI BASE

取材・文/内田 優子

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『SUUMOジャーナル』編集部

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