無印良品が旧小学校を宿泊施設に! 遊休不動産を活用して地域の暮らしを体験できる「MUJI BASE」 千葉「MUJI BASE OIKAWA」レポート

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

MUJI BASE OIKAWAは、旧小学校の教室を、宿泊者や地域住民が利用できる空間としてリノベーションした施設です。大正末期に開校し、現在の校舎は2000年に建て替えられたもの。2013年に廃校となるまでの13年間、小学校として使用されていました。建て替え当時から児童数の減少が見込まれており、将来的な廃校も視野に入れての計画だったといいます。

付近には養老渓谷があり、山に囲まれた自然豊かな環境(写真撮影/土屋比呂夫)
千葉県建築文化賞を受賞した建物を、歩きながら見学できる楽しみも(写真撮影/土屋比呂夫)
どこか懐かしい中庭を通り抜ける渡り廊下。歩いていると無印良品のスタッフさんが親切に声をかけてくれて、何だか嬉しくなった(写真撮影/土屋比呂夫)

「訪れた方々からは、『無印良品の雰囲気にぴったりな建物ですね』といわれることが多いのですが、外観はほとんど変えておらず、主に内装や設備のみを改修しています」(野村さん)

小学校の教室をリノベーションした2つの棟

宿泊施設としては、A棟とB棟の2つの棟があります。A棟は、一棟貸しの施設で、シングルベッド5台と布団5組を備え、最大10名まで宿泊可能です。グループや合宿、研修など、団体での利用に適しています。

B棟には2つの客室(room5とroom6)があり、共用のキッチン・リビング・バスルームを備えています。各室にはシングルベッドが5台ずつ設置されており、1室での利用も、貸切での利用も可能です。

「どちらも教室をリノベーションしています。3世代のご家族や仲の良い友人グループなどでの利用が多いですね。無印良品のソファやベッド、食器などを使用できますが、すべてを無印良品の商品でそろえるのではなく、もともと小学校で使われていたものを活かしたアイテムも取り入れるようにしています。

施設全体も、リノベーションですべてを新しくするのではなく、既存の備品や構造を活かしつつ、無印良品の製品を組み合わせて使うというコンセプトです。もともとの設備や雰囲気との調和を大切にしています。例えば、玄関のシャンデリア風ライトには、アンティークの車輪をリメイクした照明を使用しています」(野村さん)

A棟の室内。図工室で使われていた作業台をダイニングテーブルに。どっしりとした武骨さがいい(写真撮影/土屋比呂夫)
新たに小上がりを設け、布団を敷いて眠れる畳スペースに(写真撮影/土屋比呂夫)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事