日産の中国合弁「現地開発EV」投入で反攻ののろし スマート化と戦略価格で「月販1万台超」目指す

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中国の自動車市場では2021年頃から急速なEVシフトが進み、最近はADASなどのスマート機能に競争の焦点が移りつつある。その過程で、外資系メーカーはおしなべて対応が後手に回り、中国メーカーに市場シェアを奪われ続けてきた。

日産も例外ではない。中国での販売台数は2018年の156万4000台をピークに減少に転じ、2022年と2023年は前年比の減少率が2年連続で20%を超えた。2024年も落ち込みに歯止めがかからず、同年の販売台数は69万7000台とピークの半分未満に縮小した。

東風日産は中国のエンジニアのチームが「N7」の開発を主導したことを広くアピールしている(写真は同社ウェブサイトより)

それだけに、N7のヒットにかける日産の期待は大きい。「中国市場で『ヒットモデル』と見なされるには月販1万台が最低ラインだ。この目標を達成するため全力を尽くさなければならない」。東風日産の販売会社の高政浩・副総経理(副社長に相当)はそう意気込む。

PHVなど5車種を追加投入へ

東風日産はN7に続く複数の新型車も開発中だ。EVに加えてPHV(プラグインハイブリッド車)やレンジエクステンダー型EV(航続距離を延長するための発電専用エンジンを搭載するEV)など少なくとも5車種を、2026年末までに中国市場に投入していく。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

と同時に、日産が持つグローバルな販売・アフターサービス網を活用し、N7の海外市場への展開も急ぐ。

「わが社は2024年に輸出事業部をすでに設立し、具体的な輸出台数の目標も策定済みだ」。前出の高副総経理はそう明らかにした。

(財新記者:翟少輝)
※原文の配信は4月29日

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