中国テレビ首位のハイセンス(海信) 破格の低価格で世界を猛攻!
親会社の海信集団(ハイセンスグループ)は1969年設立で、青島市人民政府国有資産監督管理委員会が100%を出資する国有企業だ。傘下にはテレビ専業のハイセンスのほかに、エアコン(ブランド名コロン)や冷蔵庫(同ロンシェン)を手掛ける子会社があり、非上場の親会社がグループ全体の経営戦略や研究開発を担っている。
現状では低価格が強みのハイセンス。だが今後、かつてのサムスンのように業界で急速に存在感を増す可能性は否定できない。1月に米国で開かれた家電見本市CESでは、タブレットPC型のインターネット対応テレビや眼鏡不要の裸眼3Dテレビなどを展示し、技術面での急速なキャッチアップをうかがわせた。
中国企業の経営者として初めてCESの基調講演を行ったグループ会長(董事長)の周厚健氏は、「中国政府は国内企業が高付加価値製品を手掛けるよう政策で誘導している。当社だけでなく、多くの中国企業が世界のトップブランドを目指している」と語った。その目標を実現できるか、ハイセンスの今後の戦略が業界の注目を集めている。
(データ出所:Wind資訊(中国・上海の金融経済情報会社) =週刊東洋経済2012年3月10日号)
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