3位は薬院大通、2位が西鉄福岡、では1位は? 地価の高い「福岡の住宅地」トップ201地点【2025年版】

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福岡市民の憩いのオアシス、大濠公園に至近の地点が福岡県の住宅地で最も地価が高かった(写真:TOSHI.K/PIXTA)

九州随一の大都市であり、とんこつラーメンをはじめとしてグルメの街としても知られる福岡。家賃や物価が東京や大阪と比べて安いこともあり、最近ではビジネスの中心地に拠点を構える必要のないシステムエンジニアなどの職種の人が多く移り住んでいると聞く。

それでは、そんな福岡県の中で人気のある住宅地とはどの地点なのか。東洋経済オンラインでは、国土交通省がまとめた2025年1月1日時点の地価公示データを使って、1平方メートル当たりの土地の価格が高い福岡県内の約200地点をランキングにまとめた。

全体を見てみると、1坪当たりの地価(1平方メートル当たりの地価×3.30579で算出)が200万円を超えたのが10地点、150万円を超えたのが21地点だった。200万円超えの地点数は大阪府が8地点神奈川県が7地点だったので、中心部の地価はこの2府県よりも広い範囲で高い状況が読み取れる。

また、福岡県のランキングで際立っているのが、地価上位地点の「前年比での上昇率の高さ」だ。地価上位100地点のうち、実に61地点が2桁の上昇率を記録。これまでに紹介してきた主要都市と比較すると、その数は突出して多い。

福岡市外では局所的に人気の駅が…

個別地点で見ると、1位は福岡市中央区大濠1丁目(最寄り駅は唐人町)で、坪単価は433万円だった。福岡城の外堀に利用されていた博多湾の入り江を整備したという大濠公園の目の前に位置する地点で、鑑定書には「品等の高いマンション等が建ち並ぶ県内随一の高級住宅地地域として今後も推移するものと予測。依然としてマンション販売価格は高騰化しており、当面の間、高い地価上昇率が継続するものと予測」と書かれている。

2位は福岡市中央区今泉2丁目で、最寄り駅は西鉄福岡(天神)だ。九州一の繁華街である天神地区に近く、鑑定書によると「福岡市中央区のうち都心接近性に優れる住宅地域一帯と判定される。当圏域は職住近接を志向する単身者、DINKS等を中心に根強い賃貸需要が見込まれる」という。

トップ50はすべて福岡市内の地点で占められ、福岡市外では51位の大野城市栄町3丁目が最上位。続く52位が春日市春日原北町5丁目で、この2地点の最寄り駅はどちらも西鉄・天神大牟田線の春日原だ。イオン大野城ショッピングセンターが近隣にあり、交通利便性と生活利便性が併存している点が魅力といえそうだ。

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