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反旗を翻した姉に頭を痛めるフィリピン大統領、ドゥテルテ逮捕でマルコス一家にも深い亀裂

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  • 柴田 直治 ジャーナリスト、アジア政経社会フォーラム(APES)共同代表
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アイミー氏は、20年以上にわたり独裁体制を敷いたシニアとイメルダ氏の第1子として1955年にマニラ首都圏で生まれた。長男で現大統領ボンボン氏は2歳年下の弟だ。

20歳代から父の作った財団のトップや国会議員を務めたが、一家は「ピープルパワー」政変でアメリカへの亡命を余儀なくされ、シニアはハワイで客死した。

それでも一家で帰国を果たすと、ボンボン氏と交互に北イロコス州知事や同州選出の下院議員を務め、地元のマルコス王国の中核を担ってきた。95歳のイメルダ氏の外出には必ず寄り添い、一家のスポークスマン役をも務めてきた。

マルコス政権誕生の立役者

2016年の大統領選でドゥテルテ氏を応援し、2019年の上院選では逆にドゥテルテ氏の支持を受けて当選して全国区の政治家となった。

2022年の正副大統領選では、事前の世論調査で首位に立っていたサラ氏が副大統領候補に回り、ボンボン氏と共闘する「ユニチーム」が結成されたが、アイミー氏は両者の橋渡し役となり圧勝を演出した。

マルコス家はかつて追放されたマラカニアン宮殿(大統領府)への凱旋を果たし、一家の汚名をそそぐという夢を実現させた。

私は2006年2月、「ピープルパワー」政変20年の企画取材で、当時下院議員だったアイミー氏にインタビューした。

「独裁者の娘、人権侵害の加害者と20年間、毎日のように言われ続けた」

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