きっかけはSNSでの「お金を増やさないか」という誘い…横行する【暗号資産詐欺】避ける3つの鉄則

個人間での「うかつな取引」や「金銭のやりとり」はご法度だという(写真:maruco/PIXTA)
ますます「デジタル資産」の時代が進んでいくと予想される現在。SBIホールディングス常務執行役員の小田玄紀氏は「デジタル資産をポートフォリオの片隅に置いてみてほしい」とする一方、「これから暗号資産に触れるうえで絶対に注意してほしいのが、詐欺に引っかからないこと」だと警鐘を鳴らします。
デジタル資産の発展とともに横行が続く「暗号資産詐欺」から身を守るにはどうすればよいのか。その対策法を、小田氏の著書『デジタル資産とWeb3』から一部を抜粋・編集する形で解説します。
「暗号資産への投資」をいまさら始めるのは遅い?
正しい知識を習得していくことで、暗号資産の価値や役割の解像度が高くなれば、自分も少しビットコインなどを保有しておいたほうがいいのかもしれない、と感じる人もいるでしょう。
しかし、おそらく多くの人が「それでも怪しい」と感じたり、「いまさら手を出していいものか」と躊躇してしまうはずです。
こればかりは、あなた自身が正しい情報を精査して、自ら判断するしかありません。ただし、私は、「ちょっと持っておいてみようかな」と興味本位で余裕資産を少しだけ暗号資産に変えてみるだけでも、まずは十分だと思います。
先日取材でご一緒した方は8BTCを保有されていました。2015年か2016年頃に買ったそうです。話を聞いてみると、その方がある著名なクリエイターからビットコインの話を聞いたときに「とりあえず持っておいてもいいか」と考えたといいます。
当時は1BTCが8万円程度。「生活に支障がないくらいなら」と10BTCを買うことにしました。
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