低賃金、年金、少子高齢化…《課題が山積みの日本社会》 豊かになるための「唯一の方法」

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このように考えていくと、現代日本の問題を解決する答えは見えたと思います。

すなわち、「多様な価値を生み出す、1億個のヒトの頭脳という油田と金鉱を再発見する」という答えです。ただし、油田や金鉱もきちんと掘削して開発する必要があるように、ヒトの頭脳も【価値の創り合い】ができるように掘削して開発する必要があります。より具体的には、ヒトの頭脳を「価値奪取思考」から「価値創造思考」へと変えて、価値創造のための思考道具をインストールしていただく必要があります。

この一連を筆者は「経営教育」と呼んでいます。

なお、その思考道具を筆者は、著書『経営教育』のなかで「価値創造三種の神器」(①未来創造の円形、②問題解決の三角形、③七転八起の四角形)として紹介しています。

経営教育
①未来創造の円形(図:本書より引用)
経営教育
②問題解決の三角形 (図:本書より引用)
経営教育
③七転八起の四角形(図:本書より引用)

経営教育の力で「もう一度豊かになる」

だからこそ、現代日本の問題に取り組むというあまりにも大きな問題設定に対して、一見すると無関係そうな「経営教育」がその解答になるというわけです。

しかも、経営知識と経営意識という無形資本はどれだけ共有しても減るどころか増えていきます。土地や建物や機械や貨幣とは違うのです。しかも、現代では経営知識と経営意識を持つ人が、有形資本を持つ人よりも豊かな生活をしています。だとすれば、やるべきことは経営知識と経営意識をどんどん世の中に配っていくことでしょう。

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