地震に備えた対策はしている? 地域ごとのデータで見る地震の《備え率》と《リスク感度》

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地震 データ
(写真: Diziano / PIXTA)
アイデアや仮説を引き出すデータ分析の極意。それは初期段階から「思考のためのグラフ」を描くことにあります。計量経済学・データ分析の専門家であり、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)上席研究員の小西葉子氏が上梓した「答えはデータの中にある リサーチャーが永く使えるビジュアル分析手法」から一部抜粋・再構成してお届けします。

地域で防災の状況は異なるのか?

近年、地震、豪雨、台風と自然災害が増え、備えへの関心が高まっているように感じます。地域で防災の状況は異なるのか?年代で災害を心配する率は違うのか?など、「備え」についての意識や行動はどうなっているのでしょうか。

ここではインテージリサーチ社のメンバーと共に、2024年5月に全国約2万1000人を対象に行った「自然災害への備えと復興に関する調査」を主に用います。アンケート調査と公的統計として公表されている気象、防災情報と組合わせて、どんな分析ができるかを紹介します。

気象庁によると、日本全国で1950年以降、震度6弱以上の地震は70回発生し、そのうち2011年の東日本大震災以降に35回と半数がこの10年余りの間に発生しています。

一方で、1950年以降に震度6弱以上の地震が一度も発生していない府県が19あり、居住地によってリスクの感じ方は異なりそうです。そこで、震度6弱以上の地震が「今後何年以内」に発生すると感じているかを災害に対する「リスク感度」とし、「居住地」と「居住地以外(自分が住んでいる地域以外の日本国内のどこか)」に分けて聞いてみました。

図53は、年代別に震度6弱以上の地震が、「いつ(今後何年以内)」、「どこで(居住地、居住地以外)」で起きると思うかを集計した結果です。

※外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

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