近年、自動車産業界ではクルマ全体を総合制御するSDV(Software Defined Vehicle)という概念が広がっており、オーナーカーのADASや自動運転についても、SDVの一部として組み込むという発想が増えてきたからだ。
たとえばスバルは、アメリカの半導体メーカーであるAMDやonsemiとの協業の幅を、これまでのアイサイト向けから制御総合ECUへの対応へと拡張することを明らかにしている。
ドライバーレス「自動運転レベル4」の実証も進む
一方、サービスカーについては、日米欧中のベンチャー企業が中心となって、車内無人化(ドライバーレス・自動運転レベル4)を目指した実証試験が積極的に行われるようになった。
塩尻市では、公道を時速35kmで走行する自動運転レベル4の実証実験中であるし、自動車メーカーによるサービスカーの試みでは、トヨタが「ウーブンシティ」でリアルワールドを想定したさまざまな自動運転関連の実証実験を行う計画だ。
一方でホンダは、GM・クルーズと協業して2026年前半から都内で行う予定だった実証試験の中止を発表した。コストメリットを精査した結果だという。

日産は2025年3月10日、最新の自動運転技術を搭載した実験車両を公開した。2025年度下期から2026年度にかけて、日産の地元横浜市で約20台を運用する大規模なサービス実証実験を実施するという。
ただし、日産は2025年4月1日付で新経営体制に移行したばかりだ。経営の立て直しのために他社からの資本参加を含む、多様な選択肢を協議中であるため、こうした自動運転サービス事業の将来性は未知数といわざるをえない。
その他、実用性の面で現実的なのが、物流関連での自動運転だ。トラックメーカーやベンチャー企業などが参加して新東名高速道路(駿河湾沼津SA〜浜松SA)で2025年3月3日から、平日の夜間(22時〜5時)に「自動運転車優先レーン」を設定した実証試験を始めている。
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