持ちたいのは家庭でも職場でもない「サードプレイス」。自分のスキルを生かした“プロボノ“や、集える“シェアハウス”で広がる40代の可能性
これはアメリカで生まれた活動で、もともとは弁護士などの限られた業界で一般的だったボランティア手法です。それが他の職種にまで波及していったという経緯があります。
このプロボノの活動が支援するのは、主にNPOなどの非営利団体です。
NPOは資金や人材が不足になりがちです。専門スキルを持った現役の社会人をマッチングさせてそれを補うのが、プロボノの役割になります。
たとえばプログラマーなら、団体内で使うシステム開発をする仕事などがあります。またウェブデザイナーなら、団体のウェブサイトのデザインなどを手がける仕事があるでしょう。営業マンなら、NPOの活動をどう宣伝するかで知恵を貸せるかもしれません。
これらは期間を定めたプロジェクトとして行なわれるため、プロジェクトを管理するチームリーダーも必要になります。そこで、マネジメントの経験者もプロボノで募るというわけです。
NPOにとっては、専門家によるプロの仕事が手に入ります。プロボノワーカーにとっては、プロジェクトを通じて新しい人脈ができるなど、互いにメリットのあるボランティアといえるでしょう。
近年は「スキルアップがはかれる」という理由から、企業が社員のプロボノ活動を組織的にあと押しする動きも見られます。
一番小さな単位の「社会」
ボランティアや地域活動に会社の肩書は関係なく、もちろん上下関係もありません。いろいろな立場の人と交流する楽しみが、そこにはあるのではないでしょうか。
「サードプレイス」についてお話ししましたが、「ファーストプレイス」(第1の場所)である家庭も、一番小さな単位の「社会」であり、大事な居場所です。
30代は子どもがまだ小さいので夫婦のコミュニケーションも多く、家族でそろって行動することが多いでしょう。
しかし、40代になるころには子どもは中高校生くらいになって、家族より友達と行動するようになり、早い家庭では子どもは独り立ちしています。そうすると、夫婦間のコミュニケーションも少なくなっていくのです。
40代は家庭でも正念場を迎えるのだ、と考えてください。
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