<独自算出>上場企業「倒産危険度」のトップは? 倒産予知モデルで算出したリスクが高い企業上位477社をピックアップ
過去に倒産した企業を分析した結果、卸売業・小売業・製造業ではSAF値が0.7、その他の業種では0.71を下回った企業は倒産危険度が高いと判断できる。
危険水域は683社
今回はリスクの高い順に477社のみを掲載したが、0.71を下回った企業は683社にも上る。上場企業でもそれだけ多くの企業が危険水域にあるということだ。
1位は意外にもソフトバンクグループだ。持ち株会社ということもあり、単体の売上高は配当金がほとんどで200億円程度だが、利息負担が5000億円超に上っていることが影響した。
その他、上位で目立つのは創薬ベンチャー企業。開発に時間がかかることもあって売り上げの立たない企業が多く、赤字で留保利益が大きくマイナスになっている。
今回のランキングは、有価証券報告書が出ている24年10月期までの本決算ベース。今後、原材料費や金利負担の増加が続けば、より一層危険度は高まりそうだ。

1 総資本留保利益率=期首期末平均留保利益(純資産合計ー資本金ー資本剰余金ー自己株式ー新株予約権)÷期首期末平均負債・純資産合計×100
2 総資本税引き前当期純利益率=税引き前当期純利益÷期首期末平均負債・純資産合計×100
3 棚卸し資産回転期間=期首期末平均棚卸し資産×12÷売上高
4 売上高金利負担率=(支払利息+社債利息+手形売却損)÷売上高×100
卸売業・小売業・製造業(食料品、繊維製品、パルプ・紙、化学、医薬品、石油・石炭製品、ゴム製品、ガラス・土石製品、鉄鋼、非鉄金属、金属製品、機械、電気機器、輸送用機器、精密機器、その他製品)の場合 → SAF値<0.7…倒産危険度高
その他の業種の場合 → SAF値<0.71…倒産危険度高
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