〈新展開〉脱毛サロン大手「ミュゼプラチナム」で給与遅延や未払いが長引く。従業員の怒り爆発で全店営業を一時休止の方針

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新経営陣が従業員向けに送ったメールの中で給与の原資として挙げたのは、「融資等を含めた資金」「売上入金」「ファンドによる大型の資金支援」となる。

この中では売上入金が手堅そうにみえる。しかし、「旧役員陣による社会保険料の未納により、年金事務所からMPHへの入金を制限する指示が取引先に出されたため、現在売上入金が入らない状況」とのことだ。「別途交渉」にて解消に向けて動いているとする。

「ファンドによる大型の資金支援」については、新経営陣が従業員に送った別のメールで、旧役員陣が妨害しているため経営陣交代に関する登記が行えず、こうした混乱によって資金支援が遅れていると説明。ただ先のメールで、入金時期は「4月中」としている。

3月19日から一部店舗で抗議の自主休業

事情に詳しい関係者によれば、こうした事態に不満を募らせた一部店舗の従業員たちが3月19日から抗議の自主休業を決行しているという。そのためMPHでは、3月22日から全店舗の営業を一時休止することを決めたという。

店舗への電話はつながらない状況となっており、料金を先払いしている利用者たちは不安に駆られている。この状況について問うたところ、MPHは「そういったご質問には答えたくないです」とコメントした。

「東洋経済オンライン」では、特集「船井電機・ミュゼ 倒産の『点と線』」で、破産に追い込まれた「船井電機」と大手脱毛サロン「ミュゼ」の関係や、混乱の真相を詳報しています。

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根本 直樹 ライター

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ねもと なおき / Naoki Nemoto

1967年生まれ。立教大学文学部仏文科中退。その後『週刊宝石』記者を経てフリーに。主に暴力団や半グレなどアンダーグラウンド分野の取材・執筆活動を続けている。

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田島 靖久 東洋経済 記者

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たじま やすひさ / Yasuhisa Tajima

週刊東洋経済副編集長。大学卒業後、放送局に入社。記者として事件取材を担当後、出版社に入社。経済誌で流通、商社、銀行、不動産などを担当する傍ら特集制作に携わる。2020年11月に東洋経済新報社に入社、週刊東洋経済副編集長、報道部長を経て23年4月から現職。『セブン&アイ 解体へのカウントダウン』が小社より24年12月発売予定。

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