「朝から2000円弱かかる」すかいらーくのカフェ「ラ・オハナ」。客単価は高めなのに庶民も足を運びたくなる、その魅力とは?

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店名はハワイの言葉で「太陽・家族」という意味で、前述した通り、すかいらーく系列のカフェブランドとして、2017年に横浜本牧に1号店をオープンしました。

店舗外観
ラ・オハナは2017年に創業。2025年現在23店舗を展開(筆者撮影)

現在では関東エリアを中心に、大阪・愛知などに23店舗を展開しています(2025年3月調べ)。

実はすかいらーくは近年、コロナ禍などもあって、経営不振に陥っています。2022年には不採算店舗を約100店舗閉店する方針を発表するなど、方針転換に踏み切りました。

その閉店したガストの跡地に出現したのが、ハワイアンダイナーをイメージした「ラ・オハナ」、中華点心と飲茶専門店「桃菜」、スフレパンケーキが名物の「むさしの森珈琲」など、インテリアとメニューに相関性のあるコンセプチュアルな新ブランドたちなのです。

エントランス
エントランスはサーフボードと波の音がお出迎え(筆者撮影)

ファミレスのメニューが「とりあえず来れば、何かしら食べたいものが見つかる」というコンセプトだったのに対し、新ブランドのお店には「わざわざ行って食べたい名物メニュー」があります。

内装にも大きな変化がありました。今までは、おしゃれにしすぎるとハードルが高くなることもあり、老若男女に受け入れられるよう、クセのない明るく清潔なインテリアだったのが、あえておしゃれにして、ハードル&客単価をうんと上げています。

テーマ性のある内装で、ハワイ気分を満喫

巨大なネオン看板
アメリカのロードサイドみたいな、巨大なネオン看板がお出迎え(筆者撮影)

「ラ・オハナ」の店内はココナッツの香りが漂い、ハワイの高級リゾートを彷彿とさせる広々とした空間に、ヤシの木やクワズイモなど南国調の観葉植物や、サーフボード、貝殻を使った民芸品にレイなど、いかにもハワイな小道具を配置。

板壁やタイルには、ロゴカラーと同色の明るいグリーンを使用し、さらにテーマパーク感を盛り上げます。

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