「住みたい街ランキング2025」。注目は“コスパ”のよい郊外都市として人気上昇した街。メガターミナル駅の躍進も!
たしかに、東京駅では改札内のグランスタ東京に加え、改札外にグランスタ丸の内やグランスタ八重洲などがある。東京駅一番街などとも一体となり、さまざまな店舗が競い合う状態だ。上野駅も、改札内外のエキュート上野に加え、隣接するアトレ上野を合わせると相当の店舗が営業している。
しかも、ほかにはないショップも多い。Suicaのペンギン好きの筆者は、東京駅の地下やエキュート上野にわざわざグッズを買いに出かけたほどだ。
駅の外にも多くの商業施設があるだけなく、美術館(アーティゾン美術館、出光美術館、三菱一号館美術館など/国立西洋美術館、東京国立博物館、東京都美術館など)や公園(皇居外苑/上野恩賜公園)などがあるので、多様な利用、多様な楽しみ方ができる街でもある。

2位の「大宮」に準じる、中核の郊外ターミナル駅としてSUUMOが注目しているのが、過去最高の15位の「立川」、過去最高19位の「柏」、過去最高23位の「藤沢」だ。都心からの距離感、規模、歴史、周辺環境などに共通点も多いという。また、住宅の価格や賃料が上昇するなか、手が届きやすいということも、評価されたポイントのようだ。

「立川」は過去のランキングでも、周辺地域をひきつける“何でもそろう街”として注目されたが、今回大きくジャンプアップしたのが、「藤沢」と「柏」だ。次から、それぞれが急伸した背景を詳しく見ていこう。
交通の要衝、自然豊かな「藤沢」で再開発が進む
“湘南の玄関口”でもある藤沢は、駅周辺の再開発が進んでいる。昭和40~50年代に街並みが形成された藤沢駅周辺は、建物の老朽化やバリアフリーなどの課題が生じていたからだ。まず、北口の再開発が進み、北口周辺のアクセスが改善し、利便性がよくなった。今後は、南口の再開発が始まる予定だ。