キヤノン会長「医療機器は10年後の柱」に迷いなし 御手洗氏「事業の大転換は絶対にやり遂げる」
キヤノン史上最高額となる減損損失の計上。この状況を前に御手洗冨士夫会長兼社長CEOが語ったこととは。

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3月13日(木)キヤノン「医療機器事業の挽回体制」は年内に構築(仮)
――これまでのキヤノンメディカルシステムズの経営をどう評価していますか。東芝の傘下にあった時代から経営を率いる瀧口登志夫社長にずっと任せてきました。
よくやってきたと考えている。実際、買収から7年、増収増益を続けている。赤字に陥ったとか、何かしらのダメージを負ったというわけではない。
キヤノンとしては、赤字でもなかったのであまり関与してこなかった。もちろんアドバイスなどはしていた。一方で期待値が大きかったのかもしれない。実際より、どんどん期待値を乗せていったところがある。その分が今回ののれんの減損となった。
今でも安く買えたと思っている
――買収金額は6655億円と巨額でした。将来性に見合った額だったのでしょうか。
いやいや安かった。今考えても安く買えたと思っている。これは組織作りをした人でないとわからない。
いいですか。キヤノンメディカルの創業は1930年、キヤノンは1937年設立で、向こうがいわば兄貴。キヤノンメディカルには千数百人の医学・医療の専門の開発部隊があり、一流の製品を造っている。
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