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8つのデータでわかる!「海運業界」現在地と成長力 国際輸送量は40年前の3倍超、日本3位も存在感大

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脱炭素が待ったなしの海運業界。足元の状況を各種データから明らかにする。

風の力で船舶の推進力を補助する、風力補助推進システム「ウインドチャレンジャー」を搭載したLNG輸送船。2026年の竣工を目指す(写真:商船三井)

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日本の貿易の99.6%は海上輸送。日本の産業界の脱炭素のカギを握るのは「海運」業界だ。本特集では、海運各社の現状やインタビューなどで海運業界の脱炭素を追う。

脱炭素が待ったなしの海運業界。足元の状況はどうなっているのか。本特集の第2回では、海運業界の現状を、輸送量の推移や各社の業績、待遇、GHG排出量といったデータで明らかにする。

日本の船腹量はかつて世界1位だったが今は3位

世界の海上輸送量は年々増加している。グローバルの経済成長が続く中、石油や鉄鉱石をはじめ幅広く物の需要が拡大。1985年に32億トンだった世界の海上輸送量は、2015年108億トンへ3.4倍増。2023年には123億トンまで増加している(下図)。

これに合わせて、船腹量(船の総トン数の合計)も1985年の6.7億重量トンが2023年には22.5億重量トンへ3倍以上になっている(下図)。うち日本は2.3億重量トンで、ギリシャ、中国に次ぐ世界3位。日本はかつて1位だったが、ギリシャ、そして中国にも抜かれ、1位との差は広がりつつある。

海運では多くの船が存在する。船種別の船腹量で見ると、穀物や鉄鉱石や石炭などを運ぶばら積み貨物船がトップ(下表)。続いてオイルタンカー、コンテナ船が続く。

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