M4搭載MacBook Airから見えるアップルAI戦略 新色スカイブルー追加で最大2倍の高速化を実現

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M4 Max搭載モデルは最大16コアCPUと40コアGPUを備え、第2世代レイトレーシングエンジンなど最新のグラフィック技術も搭載している。M1 Max搭載モデルと比較して最大3.5倍、最も高性能なIntel搭載27インチiMacと比較しても最大6.1倍の処理速度を実現しているが、すでにMacBook Proへの搭載で広く知られているチップでもある。

(写真:アップル)

もっとも気になるのはM3 Ultra搭載モデルだろう。二つのM3 Maxチップを独自のUltraFusion技術で融合させた設計により、最大32コアCPU、80コアGPUという圧倒的なスペックを実現している。標準で96GBの統合メモリを搭載し、最大512GBという前例のない大容量メモリ構成も選択可能だ。

512GBモデルは600億パラメータを超える大規模言語モデル(LLM)を、LM Studioなどでメモリ内にロードして実行できる水準である。オンプレミスでのAI開発や研究用途に新たな選択肢を提供するはずだ。

Appleシリコンはユニファイドメモリアーキテクチャを採用し、CPU、GPU、Neural Engineなどが同じメモリ空間にアクセスできるため、広大なメモリを搭載することで、それぞれのプロセッサコアを最大限に生かした処理が行える。

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