M4搭載MacBook Airから見えるアップルAI戦略 新色スカイブルー追加で最大2倍の高速化を実現
外部ディスプレイの対応も強化された。1台しか接続できなかった外部ディスプレイが、本体画面に加えて6Kディスプレイを最大2台まで同時接続できるようになった。
M4搭載で基本機能が大幅に向上し、これ一台で全てをこなせる領域が広がったが、外部ディスプレイ対応が強化されたことで、デスクトップでの作業にも力を発揮するようになる。
内蔵カメラも更新された。12MPのセンターステージカメラは上位モデルですでに採用されているものだ。高画質な超広角カメラを用い、顔を追いかけるようにフレーミングを自動調整する。
カラーバリエーションに新色「スカイブルー」が追加されたことも、個人ユーザーには嬉しいところだろう。控えめで爽やかなブルーの追加は、個人ユーザー向けには機能面の強化以上に訴求するのではないだろうか。
価格は、13インチモデルが164,800円(税込)〜、15インチモデルが198,800円(税込)〜と前モデルから据え置きだが、いずれもドルベースでは前モデルから100ドルの値下げとなっている。

メモリ容量の強化、性能向上と価格の引き下げ(日本では据え置きだが)という組み合わせは、AI機能のパーソナルコンピュータへの組み込みが始まったPC市場でシェア拡大を図る積極姿勢の表れだろう。
プロ向けMac強化で専門市場へ攻勢
一方、プロフェッショナル向けデスクトップMac Studioは、M4 MaxとM3 Ultraという二つのチップオプションが用意されたことで、より幅広い専門ユーザーのニーズに応える形となった。
M4 Max搭載モデルは最大16コアCPUと40コアGPUを備え、第2世代レイトレーシングエンジンなど最新のグラフィック技術も搭載している。M1 Max搭載モデルと比較して最大3.5倍、最も高性能なIntel搭載27インチiMacと比較しても最大6.1倍の処理速度を実現しているが、すでにMacBook Proへの搭載で広く知られているチップでもある。
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