M4搭載MacBook Airから見えるアップルAI戦略 新色スカイブルー追加で最大2倍の高速化を実現
また、M4世代になったことで新たにThunderbolt 5ポートも利用可能になった。最大120Gb/sの転送速度を実現したことで拡張性の面でも大きく前進する。高速外部ストレージや拡張機器の接続が可能になり、拡張スロットを持たないモジュラー型筐体の弱点を補完している。
Mac Studioの価格は日本では328,800円(税込)からと決して安くはないが、従来型のプロ向けワークステーションと比較すれば、サイズや省電力性、静音性などを考慮に入れると十分に競争力を持つ設定と言える。
"オンデバイスAI"で足元を固めるアップル
今年4月から開始予定の日本語版Apple Intelligence(AI機能)への対応も始まる。
あくまでも推測に過ぎないが、Macに搭載するメモリ容量の増加傾向を見ると、iPhoneとMacでは、Apple Intelligenceに使うAIモデルの規模が異なるのかもしれない。
Apple Intelligenceでは、使用する言語ごとに異なるAIモデルをダウンロードして利用する形式になっており、(ドルベースで)100ドル価格を下げながらも搭載メモリを倍増したのは、Mac向けには大きなモデルデータを用意しているのかもしれない。
プライバシーを重視するアップルは、オンデバイスAI処理で製品の価値を高める戦略を粛々と進めている。今回の製品でも、可能な限り多くの処理をデバイス内で完結させる設計思想が透けて見える。
マイクロソフトを中心に、AIをPCに組み込んでいくコンセプトは業界全体に進んでいる。PC市場は長らく成熟産業と見なされてきたが、AI機能を製品に本格的に組み込む時代となったことで、新たなイノベーションサイクルに入りつつある。
なお、製品の予約受付は3月5日から、販売は3月12日からとなる。近く日本でも使えるようになるApple Intelligenceの動向とともに注目したい。
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