会社を動かせる人・動かせない人の決定的な違い 社内の見えない「力学」をわかっていますか?

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次のような暗黙のルールが存在する会社があります。

「会議の席順や発言順をやたら気にする」

「飲み会では、遅れてくる偉い人を待ってから乾杯する」

「重要な提案の前日に、全員で残業して資料を作るのが当たり前」

このような、一見すると意味がないように思える慣習でも意外と根づいていることがあります。これらは社風や組織文化、組織風土と呼ばれるものです。

非効率だったり、形骸化したりしているものもありますが、その会社では正しい行動とされています。社内規定やルールとしてはどこにも書いてはいませんが、いわば踏んでしまうと途端に作動するトラップのようなものです。

社風には型がある

では、こうした見えない社風をどのように理解し、適応すればよいのでしょうか?

まずは、社風には四つの型があることを知っておきましょう。次の図をご覧ください。

(画像:『結局、会社は思うように動かない。上手に働く人の社内コミュニケーション』より)

縦軸は「主体的に考えるか」「受け身的に指示を待つか」、横軸は「ドライな関係か」「協力し合う関係か」となっており、それぞれ次のような傾向にあります。

・ピラミッド型(受け身×ドライ):上意下達で個人プレーを好まない
・実力主義型(主体×ドライ):結果重視で個人の責任が明確
・家族経営型(受け身×協力):和を重んじ指示を待つ文化
・相互学習型(主体×協力):主体性と協調性の両立を目指す

例えば、歴史のある製造業はピラミッド型、外資系企業は実力主義型、地方の老舗企業は家族経営型、ITベンチャーは相互学習型の印象があるでしょう。

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