「日本は観光で復活する」"補助金"より大事な施策 木下斉vs永谷亜矢子対談【後編】
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木下:100万円しか予算がないなら、100万円でできることを模索する。それが真の事業家です。
100万円でたいした知恵を出せない人間が、補助金で500万円もらったとて、何ができるでしょうか。
百歩譲って、具体的なプランを作成したうえで、どうしても500万円必要というならわかりますが。
「とりあえず補助金を寄越せ」なんていう人間に渡したところで、何の生産性もありませんから。
永谷:私もおおむね同意ですが、一方で、「必要なところには適切に補助金を出すべき」と考えています。
問題なのは、継続性が高く地域に根付いて事業をする人たちにまでお金が行き届いていないこと。
書類のみの審査や年度の先のフィードバックが求められない、そして先ほど触れた、2年で担当者が変わってしまう問題です。
結局、「補助金を獲得すること」が目的化され、獲得してから考えるというケース多々あり、本来の「事業成果を出すこと」にインセンティブがない。だから、民間企業なら当たり前のような「結果を出さなければ、次の仕事はない」ということもなく、翌年も採択をされる。
それならいっそ、異業種の民間企業を思い切って参入させるなどプレイヤーを循環させていくべきかと思います。