「イラン戦争」でアメリカの民主制は一段の危機に。ソフトパワーも経済も壊し、それでも責任転嫁できるトランプの破壊力
トランプ大統領の下でアメリカの外交政策は「新たな底辺」に達した。ベネズエラの独裁者を拉致した直後に同政権が仕掛けたイラン戦争は、アメリカに害をもたらし、アメリカの力に対する世界の見方を変えることになろう。
お粗末な計画で実行されたアメリカの国外介入は、もちろん、これが初めてではない。
世界をまとめるアメリカのソフトパワーが危機に
学ぶべきは、アメリカの介入は思わぬ結果を招くことが多いという教訓だ。アメリカの介入は、長期にわたる怒りを引き起こすだけでなく、アメリカが世界的な同盟のネットワークをまとめ上げるのに用いてきたソフトパワー(周囲を感化し、引きつける力)にも影響を及ぼす。
覇権国家が横暴に振る舞えば、当然、多くの人々から反発を買う。その意味は重大だ。ハードパワーの誇示を不当に繰り返せば、ソフトパワーはそがれていく。介入に一貫した根拠がないとなれば、なおさらだ。
いい加減な計画を実行し、介入の影響にさらされる人々の暮らしを完全に無視する姿勢を見せれば、ソフトパワーにはもっと悪い影響が及ぶ。私たちが中東で目にしているのは、まさにそうした事態だ。
トランプの衝動的な戦争によってアメリカのソフトパワーがかつてなく落ちていくのは間違いない。この政権は、外国の指導者と国民のハートをつかむソフトパワーなどに頼らなくても、脅しと「サシのディール」でどうとでもできる、という発想なのだ。






















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