タウンエースのキャンパーをハイルーフ化した訳 レクビィ新作キャンピングカー2モデルに迫る

最後部にはコンパクトなキッチンも完備（筆者撮影）

ほかにも、室内最後尾の左側にコンパクトなタイプのキッチンを装備。また、室内や天井には、制振・吸音材、遮熱シート、断熱シートを重ねたサーモサウンドシステムも採用。とくに遮熱シートは薄い素材ながら性能をアップした新型を採用し、全体の断熱性を向上させていることも特徴だ。

ちなみにホビクル タウンランダーは、ノーマルルーフ仕様とハイルーフ仕様のいずれも、電装系についてはポータブル電源の使用が前提。停車時に家電などの電源となるサブバッテリーは非搭載となる。あくまで、シンプルな車中泊仕様車がコンセプトで、装備については必要最低限に留めているためだ。

なお、価格（税込み）は、ハイルーフ仕様で596万2000円～624万4700円。従来のノーマルルーフ仕様が409万2000円～437万4700円だから、ハイルーフ仕様のCTは187万円アップとなっている。

女性をターゲットにした新作「レクビィ コットCT」

ジャパンキャンピングカーショー2025に展示されていたレクビィ コットCT（筆者撮影）

一方のレクビィ コットCT。こちらは主に女性ユーザーをターゲットにしたコットのハイルーフ版だ。会場に展示されたデモカーの外観は、白と水色のツートンカラー、それにオレンジの差し色を入れて清潔感や可愛らしさを演出。ボディサイズは、ホビクル タウンランダーCTと同じで、全高のみ2210mmとし、全長や全幅はノーマルルーフ仕様と同じだ。なお、展示車のベースも、ホビクル タウンランダーCTと同じくタウンエース バンのGLグレード（4WD）。8ナンバーのキャンピングカー登録車で、乗車定員5名/就寝定員2名という設定も同様だ。

レクビィ コットCTのインテリア（筆者撮影）

レクビィ コットCTのFRPハイルーフも、高い剛性を持つキャラベル製で、室内スペースの拡充と走行安定性の両立を実現。ルーフ部に収納スペースを新設することで、使い勝手をアップさせている点も同様だ。ちなみに、レクビィ コットCTやノーマルルーフのレクビィ コットの室内にも、2列目に可動式ハイバックシートを採用。走行時は前向きにし、大人3名が着座可能だ。また、停車時には後ろ向きにし、着脱式テーブルをセットすれば、ダイネット（リビング）に早変わり。天気のいい日などにリアゲートを開ければ、ゆったりと大自然を眺めることもできる。