タウンエースのキャンパーをハイルーフ化した訳 レクビィ新作キャンピングカー2モデルに迫る
さらに2列目シートの後方左側にも、停車時に着座できるリアシートを配置。その後方、室内最後尾の左サイドには49L冷蔵庫などを収納でき、コンロ台にもなる木製キャビネットも装備する。同じく、室内最後尾の右サイドには、丸型シンクを備えるキッチン。それらの間には、脱着式カウンターもセットでき、料理などをする際に便利だ。

なお、2025年モデルのレクビィ コット(ノーマルルーフ仕様)とレクビィ コットCT(ハイルーフ仕様)には、停車時に家電などの電源となるサブバッテリーに100Ah相当の新型リチウムイオン電池を採用。また、エンジン停車時に暖房機能となるFFヒーターなども標準装備する。さらに、キャンピングカー専用の24Vクーラー「キャンクール(Camcool)」も新たにオプション設定する。猛暑が続く夏の車中泊対策として、キャンピングカーでも今や必需品になってきたのがクーラーだ。
レクビィ コットやレクビィ コットCTでは、室内最後尾の左サイドにある木製キャビネットに、標準装備の冷蔵庫に変えてクーラーを搭載することも可能だ。ほかにも、室内や天井には、制振・吸音材、遮熱シート、断熱シートなどを重ねた最新のサーモサウンドシステムを採用する点は、ホビクル タウンランダーCTと同様。外からの熱や音、振動などが室内へ伝わりにくい工夫を施すことで、季節を問わない快適な室内空間を演出している。

なお、ハイルーフ仕様レクビィ コットCTの価格(税込み)は、クーラーなし仕様で657万8000円~682万1100円、クーラー付きは764万5000円~788万8100円だ。ノーマルルーフ仕様が、クーラーなし470万8000円~495万1100円、クーラー付き577万5000円~601万8100円だから、こちらもハイルーフ仕様は全タイプで187万円アップとなっている。
ハイルーフ化した新作発表の理由

タウンエースのキャンピングカーにハイルーフ仕様を追加した理由を、レクビィの担当者は、「ユーザーの選択肢を増やす」ことだと語る。とくに、従来のタウンエース系キャンピングカーの場合は、軽自動車ベースのモデルほどではないが、室内は比較的せまい。ただし、例えば、車体の全長や全幅などを架装などで拡張してしまうと、「狭い路地などでも運転しやすい」といった本来の魅力がスポイルされてしまう。
そこで、全高をアップすることで、可能な限り居住性を向上。また、天井などに収納スペースを追加することで、ベッド上にものが散乱するなど、今までのコンパクトなキャンピングカーに「ありがちな課題」の解消にも貢献するという。
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