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「日本が羨ましい」中国で公務員に応募殺到のワケ 「起業ブーム」はどこへ…日本化する"中国の今"

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昨年、中国のネットで話題となったトピックに「日本の文系就職率は97.9%」というニュースがある。厚生労働省と文部科学省が共同で実施した調査によると、日本の大学生の就職率(内定率)が2024年3月卒業生で98.1%と過去最高となった。文系に限っても97.9%という高水準だ。

(出所:厚生労働省、文部科学省の共同調査。各年度3月時点の数値)

新卒一括採用がない中国

中国には就職内定率の公式統計はないが、シンクタンク・智研咨詢によると、2024年6月の卒業生の正規雇用内定率は55.5%と低い。仕事が見つからない人が2割弱、フードデリバリー配送員などスポットワーカーとして働く率が1割強だったという。

新卒一括採用がない中国では好景気であっても日本ほど内定率は上がらないとはいえ、コロナ禍以降は下落傾向にある。特に文系など就職に弱い専門の大学生は厳しいようだ。

(出所:ILOSTAT)
『ピークアウトする中国 「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界』(文春新書)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

コネも資本も技術もなくても、才覚さえあれば起業家として成功できる時代はとっくに終わった。かといって、中小企業のサラリーマンになると、業績は不安定なうえに、ワンマン社長の理不尽な指示に振りまわされる。

大企業も以前ほどの輝きはない。給与だけならば公務員よりよっぽど高いが、いつ解雇されても不思議ではない。

景気悪化を受けて大企業でもリストラを行うケースは珍しくないからだ。もともと競争が激しく、幹部になれなければ40代でのリストラが当たり前の世界だけに、安全志向を強めた若者たちには不安なキャリアに見える。

気楽に起業にチャレンジする社会の楽観的なムードは、中国経済のダイナミズムを象徴していた。

「失われた30年」を生きる日本人の目から見ると、うらやましく映っていたのだが、なんだか急激に“こっち側”に近づいてきていることに驚きを感じる。

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