起業に向けてやる気満々は「挫折」への最短ルート 成功が継続からしか生まれないゆえの目標設定

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思い出してみてください。たとえば、ダイエットや筋トレ。望む成果を得ている人は、そのきっかけや理由は別として、無理のない範囲で粛々と行動を続けた人だけです。自分の変化を自覚できると嬉しくなり、他者にそれを指摘されると自分が誇らしく思え、日々の行動が、「やらないと気持ち悪い」ところにまで習慣化しています。

一方で、多くの挫折してしまう人は、突発的なやる気で無茶な目標を立て、突き進もうとした人たちです。突如として湧き上がったやる気で夢を描くのですが、「今の自分にとっての適切さ」を超えてしまい、挫折してしまいます。

自分の「継続可能ゾーン」を知る

起業の場合、保有するリソース(お金・情報・人脈・設備など)や、性格(自己評価ではない本当の自分)によって、個々の“適切ライン”は大きく変わります。最初は無理をせず、適切ラインより左の“継続可能ゾーン”に入る簡単な目標を立てるほうが、安定的に作業を進められます。

適切ラインは甘くする(『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』より)
適切ラインは甘くする(『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』より)

私自身が過去に受けとった、やる気満々宣言メールを読み返してみると、この“適切ライン”を超えてしまった人たちの思い出がよみがえってきます。

たとえば、ある人は、私と出会った瞬間から、「これで私も起業できる!」とモチベーション全開。勢いあまって、基礎知識や共通言語の習得プロセスをすっ飛ばし、マシンガンのように“意味不明!?”な質問や行動を連発。間違った思い込みが前提になっているので、その人の起業アイデアは当然、実現不可能。数週間後には行動が止まってしまい、挫折してしまいました。

高すぎる自己肯定感は現実を見誤らせる(『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』より)
高すぎる自己肯定感は現実を見誤らせる(『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』より)
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