起業に向けてやる気満々は「挫折」への最短ルート 成功が継続からしか生まれないゆえの目標設定
一方で、海外に駐在しており、小口輸出入程度のことならすぐに始められそうな人脈も環境も整っている人がいました。起業への夢が明確で、やる気満々。「売上10億円レベルの専門商社を立ち上げ、日本との懸け橋になって活躍する!」と宣言し、やる気満々でした。
しかしながら、仕入れに必要な資金の大きさ、駐在員としての仕事に追われる毎日で、結果、一歩も踏み出せず、この人もどこかにいなくなってしまいました。「自分には無理です」という言葉が今でも忘れられません。単純に、「10億円稼ぐなんて考えないで、今は月30万円でいいですよ」と伝えていたのですが、頭を切り替えられなかったようでした。大きな夢を叶えるには、今のステージでできることから始めなければいけません。

やる気は下がって当然
ですが、起業準備とは難しいもので、目標もやる気も丁度いい“継続可能ゾーン”に入っているはずなのに、それでもモチベーションが上がらない、そんな時があるのです。そこで、「ワクワクしてないのは悪いことだ」と考えてしまい、投げ出してしまう人がいるのですが、ちょっと待ってください。そこは安心して大丈夫です。人間であれば、誰でもそうなるのです。やる気は上がったり下がったりを繰り返しています。継続可能ゾーンに入っているならば、またいつか上がってきますから、シンプルにその時を待てばいいだけです。
現実を正直に申し上げれば、起業準備の過程は、あなたが考えている以上に、時間やエネルギーが必要な“長距離走”です。仕組み化を進め、メンタルと日々の業務が切り離されるまでは、現時点の自分にとっての適切さを見つけ、心と身体を“ゆるく”管理しなければ、このレースを完走することはできません。

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