水原一平被告が「賠償金26億円」を返済する方法 大谷翔平選手に返済するために何ができるのか
法律に詳しい方はアメリカには「サムの息子法」という法律があることをご存じだと思います。犯罪者がその犯罪をテーマに書籍を出版したり映画化して利益を得ることを制限する法律です。
サムの息子法はニューヨーク州で作られた法律ですが、その後アメリカの40州で同様の法律が成立しています。水原被告が判決をうけたカルフォルニア州もそのひとつですが、法律の適用範囲は重罪に限定しています。
水原被告の罪は詐欺と虚偽の納税申告ですから、殺人や強盗のような重罪とは言えないかもしれません。ただ裁判官が「1700万ドルという金額は窃盗の規模としては衝撃的」と断じていることから、出版自体が裁判で争われることになった場合の司法判断は微妙かもしれません。
アメリカではやり直せる可能性
さて、仮にサムの息子法が適用されたとしても水原被告が得た利益は法律上は大谷選手への賠償に充てられることになります。水原被告としては他にお金を返済するあてなどないわけなので、遅かれ早かれ、この自伝出版の話にのる可能性があります。
想定される今後の路線としては、反省を込めた自伝本を出版し、刑務所で模範囚として刑に服し、出所後は「ギャンブル依存症に苦しむ人たちを救済する」活動に力を入れる形で、アメリカ全土で講演活動を行うことになるでしょう。
ここがポイントで、日本では「詰んだ」はずの人生も、アメリカでは経済的にも社会的にもやり直せる可能性があるのです。
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