アマゾン、Netflixに勝つための武器とは? 秘策は「ASAP」という機能

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独占配信コンテンツを多く取りそろえた

――ネットフリックスと比較した優位性はどこにあるのか。

リンプ:価格だけではなく品揃えについても、プライム・ビデオは非常に満足してもらえるものになっていると思う。ただ、ネットフリックスも素晴らしいサービスだ。私自身、ネットフリックスも使っている。

アマゾンならではの機能としては、再生ボタンを押すと瞬時に再生される「ASAP (Advanced Streaming and Prediction) 」は他にはマネのできないものだ。これは、セットトップボックスの中にあるソフトウエアが、ユーザーの次の動きを予測し、前もって映像の一部をキャッシュしておくことで可能になっている。これはユーザーの体験が大きく変わる機能だ。音声で簡単に検索できる機能も他社が提供していない独自のものだ。

提供コンテンツのうち70%が日本のもの

――コンテンツ面ではどうか。

チャン:AKB48のライブ映像は、アマゾン独占だ。また「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」「トランスペアレント」のように独占公開のコンテンツも多いし、提供しているコンテンツの70%が日本のコンテンツであるところも大きな特徴だ。

――デバイスとしては、セットトップボックスやタブレットに限っているが、リビングで使うテレビ自体を独自に設計することはないか。

リンプ:将来を予測するのは避けたいが、世の中には数多くのテレビがあり、ほとんどの家に1~2台のテレビがある。このいずれにも接続して見ることができるため、セットトップボックスやスティックで提供するやり方は優れていると思う。

――今回、Fire TVを日米同時に発売する。こうしたデバイスは、日本展開が遅れることも多かったが。

リンプ:できるだけ日本も同時に出していきたい。これまでも、そう努力をしてきた。引き続き、努力をしていきたい。

山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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