AKB48ビジネスを成功に導いた4つの"常識破り" アイデアに必要な「独自性」その作り方とは?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
秋葉原のAKB48劇場
AKB48にはさまざまな新常識が潜んでいる(写真:yu_photo/PIXTA)
新しいビジネスを考えようとしても、斬新なアイデアが出てこない。
面白いアイデアが生まれても、事業化を進める過程でそのアイデアが丸くなってしまう……。
こんな悩みを抱えたことはありませんか?
腕に巻き付け装着するウェアラブルメモ「wemo」、羽田空港国際線にある人気ギフトショップなど数々のビジネスをヒットさせてきたビジネスデザイナーの今井裕平氏に、「ビジネスアイデア」の出し方のヒントを聞きました。
(本稿は今井裕平氏著『すごいアイデア』一部を抜粋しお届けします。)

AKB48の新常識を考えてみる

アイデアづくりの最初のステップは、〈独自性〉の創出である。ではどうやって、その〈独自性〉を創出するのか? 前回は、アイデアの〈独自性〉の源泉となる着眼点を「新常識」と呼ぶ、という話をした。

さらに着眼点を鍛えてみよう。

今回、ここで取り組んでほしい問題がある。お題はアイドルグループのAKB48。さまざまな新常識が潜んでいるので、できるだけたくさんの新常識を出すことにトライしてみてほしい。AKB48が当時話題になったことを思い出すと考えやすい。

解答① 人数:少 → 多

当時のアイドルグループは10人未満が一般的だった。それに対して、AKB48は48人。分かりやすい新常識である。この新常識をグループ名にしていることや、拠点である秋葉原を表現するアルファベットと組み合わせて記号化していることも秀逸である。

解答② 距離:会えない → 会える

これまでのアイドルは、「会えない」「手が届かない」からこそアイドルであった。それに対してAKB48は、「会いに行けるアイドル」を活動方針にし、秋葉原に劇場を開設し公演を行なっている。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事