スシロー「鶴瓶氏を削除」が完全に見誤ったワケ 企業は「CM取り下げ」をどこで判断すべき?
2についても、週刊誌報道にあった、「トラブル当日のA氏の直接的な関与」については否定されている。バーベキューパーティは「間接的な関与」に当たる部分ではあるのだが、この実態もまだわかっていない。
3に関してだが、筆者は偶然、当該のバーベキューパーティの参加者から、話を直接に聞く機会に恵まれた。
フジテレビの「やり直し記者会見」翌日の1月28日、日本テレビ系「DayDay.」に生出演したのだが、レギュラーメンバーである、タレントのヒロミさんが深刻な顔をして、バーベキューパーティに参加したことと、その実態について説明した。当事者がその場で口を開いてくれたことは貴重であったと思う。
ヒロミさんの発言は、すでにニュースサイト等でも取り上げられているので、詳しくは説明しないが、普通のバーベキューパーティであり、ヒロミさんと鶴瓶さんは途中で帰った――とのことだった。
ヒロミさんは、「一睡もできなかった」「恐怖を感じた」とまで仰っており、そのときは「ちょっど大げさでは?」と思ったのだが、その後、鶴瓶さんに起こったことを見れば、ヒロミさんがそう思った気持ちもよくわかる。
実態がわからないのはやむをえないのだが、そうであれば、企業としての態度や判断基準を明確に示すことが重要だ。
「事実関係がわからない事態」にどう対応するか?
スシローに話を戻そう。同社は、鶴瓶さんの事務所に事前確認は行わず、取り下げ後に通知したという。
現在、同社に批判が起きている状況を見れば、鶴瓶さん側とフジテレビに事前に確認を取り、「問題は確認できていない」という言質を取ったうえで、継続の決定をすればよかったように思う。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら