猫のように自由な心で生きるための重要なヒント 怒らニャい禅語:感情をシンプルに整える60の方法

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主人公(しゅじんこう)

目を覚ませ。あなたの中の、本来の「あなた」。

「主人公」という言葉は、禅から生まれました。

もともとは、自分の中にある本当の自分、「本来の自己」を表します。言うまでもありません。それは、仏様と同じ仏性のことです。

あなたには、普段「これが私」と思っている自分の姿があるでしょう。
しかし、「主人公」は、その「自分」とは違います。「主人公」は、迷いやとらわれから解き放たれ、限りない可能性に満ちた存在です。そして、人生の「主人公」になるとは、仏性を輝かせて生きること。つまり、生まれ持った可能性を十分に生かし切ることです。

なぜそれができないのか。それは、人と自分を比べたり、過去や未来ばかりに心を向けたりしているからにほかなりません。

ある高僧は、自分自身に「主人公」と呼びかけて「はい」と答え、「目を覚ましているか?」と尋ねて「はい」と答えることを、繰り返したと言います。

人生という舞台の幕は上がっています。「主人公」である本来のあなたは、目を覚ましているでしょうか?

(写真:『怒らニャい禅語: 感情をシンプルに整える60の方法』より)

冷暖自知(れいだんじち)

真実を教えてくれるのは、自分自身で感じたことだけ。

怒らニャい禅語: 感情をシンプルに整える60の方法
『怒らニャい禅語: 感情をシンプルに整える60の方法』(河出書房新社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

清流に手を浸して、「わ、冷たい!」と思う人もいれば、「あぁ、心地いい」と感じる人もいるでしょう。

事実はひとつでも、とらえ方は千差万別。その人の状態によって、感じ方はまるで違います。

当然と言えば当然ですが、誰もあなたの代わりに、水の冷たさを感じることはできません。

逆に、あなたが誰かの代わりになることも不可能です。ですから、他人がどう感じているかは、関係ないのです。あなたが自分で体感したことだけが、ただひとつ、あなたにとっての真実です。

枡野 俊明 「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶

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ますの しゅんみょう / Shunmyo Masuno

1953年、神奈川県生まれ。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣(当時)新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年、『ニューズウィーク』誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。主な作品はカナダ大使館庭園、セルリアンタワー東急ホテル庭園「閑坐庭」、ベルリン日本庭園「融水苑」など多数。曹洞宗徳雄山建功寺住職、多摩美術大学環境デザイン学科教授。著書に『心配事の9割は起こらない』『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』(以上、三笠書房)など。

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